火打石とは
昔の時代劇等でよく火打石で火花を出すシーンがありました。
出がけの厄除けにやるあれです。
切り火と言うんだそうです。
利き手に持っているのは石なので火打石と言うのは硬い石同士をぶつけると火花が出るのだと思い込んでいました。
しかし、実際には石と石をぶつけても火花が出るわけではなく道具としての火打石と言うのは火打石と鉄でできた火打釜をぶつける事で火花を出します。
火打釜の鉄が溶けて火花となって飛ぶわけですね。
子供のころ石と石をぶつけても火花なんて出るはずもなかった訳です。
どこで売っているんだろう
さて、そんな火打石ですがいざ買おうと思ってもなかなか売っていません。
キャンプ用品店ではマグネシウムのような火起こし道具ばかりです。
いろいろ探してみたら意外なところで売っていました。
何と仏具屋さん。
八王子の仏具屋さんの店頭でロウマッチを売っていたのを思い出し行ってみたところ売っていました。
なるほど切り火など儀式的な物なので仏具屋さんになるのですね。
火打石と火打鎌
これが買ってきた火打石と火打釜。
火打石は大きな石(めのう?)を割ったと思われる中から良さそうな物を、火打釜は小さめなものと新しい種類らしい物を買ってきました。
新しい種類のものは見た目でキャンプ用の物と同じ材質に見えます。
切り火と火付け
切り火
時代劇のような切り火は利き手に石を持ち反対の手に火打釜を持って石を鎌に打ち付けます。
これで火花が向こうに飛んで行きます。
なるほど画面では石しか見えないので石同士で火花が出ると思い込んでしまう訳ですね。
火付け
火をつけたい時は反対に火打釜を利き手に持って火打石に打ち付けると火花がこちらに飛んできます。
火打石の上に火口(ほくち)を持って火花を出せば火口に火が付く仕掛けです。
火打石にはどんな石がつかえるのか?
1.水晶
見た目きれいで出来そうもないのですが案外と火花が出ます。
しかし最初のめのうに比べるとちょっと少な目でした。
2.黒曜石
東急ハンズで標本用の黒曜石が手に入ったので使ってみました。
火花はめのうと同じくよく出ますが石自体も削れてしまいます。
大きめの物があれば十分使えそう。
結局、火打釜より硬い石であればどれでも良さそうです。
火打釜
火打釜に使われている鉄はいわゆる鋼(はがね)で鉄なら何でもよいという訳ではありません。
試しにホームセンターで売っていた建築用の金物でやってみたら全然だめでした。
どこで買えば良いのか
今回はたまたま仏具屋さんで購入できましたが案外と高価なものでちょっとやってみようという場合には気が引けてしまいます。
どうしたら良いか探してみた所、Amazonで良さそうな物を見つけました。
化学教材のような物でしょうか。
火打釜はたぶん同じもの?のようです。
これなら気兼ねなく使ってみれますね。
ちなみに東急ハンズで同じものを売っていました。
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早く使ってみたいですが・・
実際に火をつけてみたいところですが昨今の事情でまだできていません。
はやく落ち着くと良いですね。
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